お米の歴史と主な栄養素

お米の歴史は、縄文時代もしくは弥生時代から始まったと言われている。
お米を炊く技術はまだなかったので、もみのまま焼いて食べていたらしい。
その後、土器を使って煮たり蒸したりして食べるようになる。
高温多湿の日本は、稲作に適していたこともあり米作りの文化が浸透していった。
米作りにより、日本人の生活は大きく変化を見せることになる。
昔、古代人は移動しながら狩りをする生活をしていた。
しかし、稲作のおかげで移動せずとも食料を確保できるようになったのだ。
定住する生活が根付いてから、稲作の技術も徐々に進化していく。
江戸時代では、お米はお金の代わりでもあり、豊かさを表す指標とされていた。
お米の主成分は炭水化物(糖質)だが、他にもさまざまな栄養素が含まれている。
たんぱく質といえば、肉や魚を連想する人が少なくないだろう。
しかしながら、実はお米にもたんぱく質が含まれているのだ。
五訂増補日本食品標準成分表によると、茶碗1杯分(150g)のご飯に含まれているたんぱく質は、コップ約半分の牛乳(111ml)に相当するという。
さらに、お米のたんぱく質には、代謝を促進する働きがあることも明らかになっている。
中性脂肪値や血中コレステロール値の減少が期待されており、生活習慣病を予防したい人などに推奨されているそうだ。
また、お米の糖質は太りにくく、脂肪をため込みにくい。
熱エネルギーにすばやく変換され、消費されてしまうのだ。