いまや炊飯器も様々な特徴や個性のあるものが販売され、美味しく炊けたお米を私たちに食べさせてくれている。
炊きあがりの蓋を開けた瞬間に舞う美味しいご飯の香りと湯気は日本人に生まれてきた喜びと幸せを感じられる瞬間の一つであると言えるだろう。
そんな日本人になくてはならない白米だが、炊飯器任せではなくひと手間加える事、またお米を触る際に意識しておく事でより一層、美味しくなる炊き方のポイントがある。
まず大事なのは水分量だ。お米を計量カップで計ったら、中の空気を抜くようにトントン、と机に軽く打ち付け、さらにお箸を使ってしっかりとすりきる事が重要だ。
きちんとした1カップを計量する事から始めるよう意識するといい。さらにお米を研ぐ際はお米を泳がせながら優しく、米粒同士がぶつかり合って割れてしまわないように軽く洗う事は大事なポイントとなる。
現代のお米は精米技術の向上で汚れやぬかの付着が少ないので水が透明になるまで何度も洗う必要はない。
あくまでやさしく、お水を入れる際も蛇口からの水が直接お米に当たらないよう手に当てながら入れるなど工夫をするとよりいいだろう。
その後、時間があれば水に浸した状態で3~6時間ほど冷蔵庫で休ませると水がじっくりとお米に浸透し、よりふっくらとツヤのあるご飯が炊きあがる。
じっくり浸水する時間が取れたお米は、炊飯器の急速モード、早炊きモードで炊飯するとうま味の増した美味しいお米に炊き上がる。
炊き上がったらすぐにしゃもじで十字に切りこみを入れ、窯の底から空気を入れるようにほぐすといい。
余計な蒸気を逃がしてあげる事で、べちゃっとなるのを防ぎ、ふんわりしたご飯に仕上がるのだ。